俺様幼馴染の溺愛包囲網
「あー!疲れた〜。」

目の前に置かれた麦茶を一気飲みし、やっと落ち着いた。
さて、素麺だ。

「お母さん、大葉とササミだけでいいよ。
食欲ない。」

「え、揚げちゃったわよ。」

非難がましく母が言う。

「あ、おばさん、それ俺が食う!」

「そう?」

亮ちゃんは育ち盛りだものねぇ。
と、すぐご機嫌に。
亮平の母扱いは抜かりがない。

「あ、そうだ。地酒。
途中のドライブインで買ったの。
お母さん、冷やしといて。」

「あら、お父さん喜ぶわ〜。
亮ちゃんも呑むわよね?」

いや、それは父が拗ねるから!

「ちゃんと亮平のも買ったよ。
光太郎には地ビール。週末、帰ってくるんでしょう?」

3歳年下の弟、枚岡光太郎は地元の国立大学の歯学部に通っている。今は大学の近くに一人暮らし。
光太郎はいずれ、父のやっている枚岡歯科医院を継ぐ。
結衣子の父は歯科医の二代目。
母は歯科衛生士だ。
父は、祖父が現役の頃新人で入ってきた母に一目惚れ。
猛アタックの末結婚まで持ち込んだ。
その期間3ヶ月!超スピード婚だ。
確かに母は今でも若々しく、成人した子供が二人もいるようには見えない可愛らしさがある。
今でも変わらず、ラブラブの2人は私の憧れでもある。
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