再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
五章「遊園地で急接近!?」
「朱里―! スマホが鳴りっぱなしよ。いい加減、起きなさい」

「う~ん……」


とある土曜日。お母さんから起きなさいコールを食らってしまった。


私は重たい身体を起こしつつ、「目覚ましなんか設定したっけ?」と思いながらスマホを見るとそこには黒炎くんからの着信だった。


「も、もしもし?」


まさか寝起きに黒炎くんの電話をとることになるなんて。寝ぼけてるせいで、ちゃんと喋れるか不安だ。


「おはよう朱里。今日は休日だし、良かったら出掛けないか?」

「え? う、うん?」


一瞬、聞き間違いかな? と思って疑問形になった。
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