俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

陰陽師に隠し事は出来ません

★★★







アルバイト店員の咲哉さんに席まで案内される。

前にここに来た時と同じ、一番奥の席だった。



「なずな、今日は悪いな。ありがとう」

「いや、何も。…そちらがクライアントさんかい?」



なずなの視線は、俺の後ろにいる薫の方にあった。



「…あ、こっちは宮内薫さん。俺の中等部の同級生」

「宮内です。よろしくお願いします…」



薫は頭を下げながらも、なずなの方を不思議そうに見る。

この人誰?みたいな反応だ。

…あ、そうだよな。

悪霊のお祓いをしてもらうためにここに来たのに、急にこんなギャルメイクに派手な巻き髪で、オフショルダーで肩をチラッと見せたニットにミニスカート姿のギャルがいたら、そりゃビックリだ。



「…薫。彼女が今日見てくれる陰陽師」

「え…?」



なずなは、軽く頭を下げる。



「…私は、鈴代なずな。陰陽師だ。座ってくれ」

「は、はい…」



やはり、偉そうな口調できたか…。

こいつ、丁寧語とか謙譲語とか使えるんだろうか。

将来が心配になる。


< 105 / 503 >

この作品をシェア

pagetop