一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
忘れたい記憶
うそでしょ?
どうしてここに?

明るい日差しがサンサンと降り注ぐ高層階の立派な部屋で、私は背中に冷たい汗が流れ落ちる。

ようやく見つけた仕事だったのに。
初出勤のこの日に、私はいますぐここから逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

4年前のあの忘れたい一夜の過ちの相手が目の前にいることを、私は受け止めることなどできなかった。

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