セレナーデ ~智之

会社の応接室で 上司の後ろから 入ってきた麻有子は


智之が 思っていた以上に 美しかった。



大学生の時 ちらっと 見かけた麻有子よりも 


さらに 綺麗になっていた。


小さな頃から 可愛い顔立ちを していたけれど。


知性と気品が 加わっていた。
 


麻有子がいた 損害保険会社は 簡単に 就職できる会社ではない。


智之が卒業した大学以上の 優秀な大学を 卒業しているはずだった。


麻有子は どれほどの 努力をしたのだろう。



麻有子に そこまでの力を 与えたものは 何だろう。
 

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