あやかしの集う夢の中で
夢へと向かう分かれ道
桜介たちは舞の夢の中で、微かな光を放っている舞の大切な夢がある場所へと向かっていた。



目的の場所に近づくにつれて、なぜだか現れる夢妖怪は強くなっていく。



それでも舞を救うためにこの世界にやってきた四人は、時宗と桜介を中心に次々と夢妖怪たちを倒していった。



そして桜介は夢の世界で自分に宿る無双の力を感じながら、自分の強さに酔いしれていた。



「見つけたぞ!

あいつらは夢の世界に入り込んできた人間だ!」



複数の夢妖怪を引き連れ、赤色の巨大な夢妖怪がまるで大木のようなこん棒を片手に現れた。



今までの夢妖怪たちとは違い、体も大きいし、見た目もやけに強そうだ。



リアルな世界でこんなバケモノが現れたら、無条件で逃げてしまいそうだが、ここは夢の中の世界で、強い思いを持っているヤツが一番強い。



桜介は恐ろしい強敵を前に足を止め、敵をキッとにらみつけた。



(あの巨大なこん棒でぶん殴られたら、一撃で死んでしまいそうだ。

でも、今のオレならあいつにでも勝てる。

オレは自分を信じるんだ!)
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