あの滑走路の向こう側へ✈︎✈︎✈︎

十四、鎌倉の海で



唯と史緒里は、19時半の最終便で帰ると、
早々に鎌倉を発った。

美香は一人、残っていた。
よく真樹と行った海辺に座っていた。

日も沈もうとする頃、
美香にメッセージが届いた。

二人かな、ちゃんと羽田に着いたかな、と
ケイタイを取り出して美香は驚いた。

真樹からだった。
〈誕生日おめでとう〉

はぁ、久しぶりに連絡来たと思ったら
コレだもんな、
無自覚で思わせぶりなのは、変わらない…

そんな事を思いながら、
美香は、今いる浜辺の写真を撮ると、
お礼に添付して、メッセージを返した。



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