ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
くノ一、兄嫁に尋問される。
「聞いたわよ〜。」

朝イチでLINEが来た。
もちろん麗先生から。
『今日は応接室で食べるから』
と。
うわ、修司先生め、やっぱり喋ったかー!
もちろん、院長先生には承諾を得て、
応接室でコンビニ弁当を食べることに。
院長先生は麗先生に弱いからね。
お腹に初孫がいるんだもん。
当然のことだけど。

…というわけで、今から尋問が始まりそう…。

「もうさ、修司さんたら、昨日は性別が分かって大興奮だったのに、すっかり灯里ちゃんと彬良くんの話題にすり替わってたのよ?」

「そ、それは申し訳ない…。
あ、それより、女の子なんですって?
おめでとうございます。
修司先生すっごく喜んでました。
きっと、麗にそっくりな子だ!
娘とデートするの夢だったんだ!って。」

そう。
そもそもその話を院長室に伝えに来たのが発端だ。
「フフフ、ありがとう。
長男の第一子だし、古いお家なら男児を望まれるのかと思ってたんだけどね。
廣澤の家系は男系らしくて、女児が生まれることってあまりなかったみたいなの。
だから、お義母様もお義父様もすごく喜んでくれて。ホッとしたわ。」

あぁ、長男の嫁って、大変なんだな。
必ず、そういう問題が付きまとうよね。

「良かったですね。」
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