隣のキケンな王子様!

*もしかして本命



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イヤな雰囲気のまま、帰りの時間になった。



「由梨、」


「……」



引っ込みがつかなくなったあたしは、呼び掛ける亜矢子を無視して、ひとりで校門を出た。



空には、夕焼けにはまだ少し早い薄紫色が広がっている。



アスファルトから立ち上る熱気が絡みついてきて、


ブルーな気分で歩く体は余計に重かった。



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