病んでる僕と最強の勇者たち
強敵を倒せ!
「何だよ、あのデカイ虎のモンスターは……。

あんなの絶対に反則だよ……」



僕は目の前に現れ、僕たちの行く道を塞いだ巨大な虎のモンスターを見てそう言った。



弱いモンスターたちは僕たちから逃げていくが、この巨大な虎のモンスターは僕たちと戦う気があるらしい。



こんなヤバい敵と戦っちゃいけないって、僕の本能が激しく警告してきていた。



あのモンスターはきっと僕らの勝てる相手ではない。



そんなことを考えながら僕が慌てふためいているとき、マギーが冷静な声で敵を分析していた。



「ジャイアントタイガーか。

わりと強敵だな」



マギーのその言葉をブライアンがすぐに否定した。



「強敵なもんか。

オレが簡単に倒してやる」



ブライアンがそう言うと、リリーが怒り気味にこう言った。



「ブライアン、ズルいよ。

あのモンスターはリリーの魔法で倒すんだよ」



僕は仲間たちの異次元の会話に困惑していた。



もしかして、あのものすごく強そうなモンスターをみんなはザゴキャラ扱いしているの?
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