世界でいちばんのお兄ちゃん

過去

だって、、







私には、ほんとうの兄が1人いた


志田 奏多


奏兄って呼んでいた



奏兄はいつも優しくて

分からない勉強を教えてくれて

辛い時にいつも話し相手になってくれて

すごく楽しくて優しいお兄ちゃんだった







6年前

私が小2の時の話

中2のお兄ちゃん

サッカー部に所属していて、いつも

帰りが遅かった


だけど、その日は暗くなっても

帰ってくることはなくて、


私の家に1本の電話が来た


「奏太さんが先程、交通事故にあわれました。

いま、意識不明です。

いますぐ、来ていただけませんか?」と、


私とお母さんとお父さんは不安を

抱えながら病院へ



到着するも、やむを得ず

奏兄は息を引き取った




事故にあったお兄ちゃんの顔は

心が痛くなるほど、痛たましかった。




なによりも、身近な存在だった

お兄ちゃんがいなくなった悲しみは

晴れることは無かった





現実なら逃げたかったし、

できることなら、もう一度

いや、



ずっと






お兄ちゃんと居たかった






それからと言うもの、お母さんとお父さんには

「お兄ちゃんが欲しい。」


と、自分の気を紛らわせる為に言った

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