「もちろんよ。抱かせてちょうだいな。あぁ、見てあなた。こんなに小さくて色白で可愛いわ。陽生と勇気の時とは何もかもが違うわね」

「そうだな。こんな小さなうちから女の子らしさは備わっているもんだな。可愛らしい」

デレデレの義父母はもうすでに孫にメロメロのようだ。

「すみませんね。可愛いげのない雑な息子達で」

「仕方ないよ。兄さん、美暖ちゃんはそう言いたくなるくらい可愛いんだから」

「あら、二人ともいたのね」

キッチンからお茶とお茶請けのお菓子を運んできた兄弟に、美佐子は素っ気なく言った。

「日葵と俺の家です。居て当然でしょう?」

陽生はリビングのテーブルに運んできたものを乱暴に置くと

「日葵、まだお産して3日目なんだぞ?父さんや母さんに気を遣って起きていないでさっさと横になれ。ただでさえ二時間おきに授乳で起こされてるんだ。きついだろう?」

と、日葵を抱き寄せ耳元で優しく囁いてくる。

「もう、陽生さんは過保護です。私なら大丈夫・・・」

「ダメよ!日葵さん。産後1ヶ月は赤ちゃんのお世話以外はできるだけ横になっていた方が産後の肥立ちが良くなるの。しばらくは私達が泊まりがけで美暖ちゃんの面倒をみるから安心して」

両親を前にイチャイチャモードを全開にする陽生に慌てる日葵を尻目に、美佐子はそんなことは全く気にすることなく、自身も日葵への甘やかしを炸裂させてくる。

「丁重にお断りします」

しかし、場を凍らせる陽生の言葉も容赦ない。

「やっと日葵から美暖が生まれてきて、夫婦水入らず、親子水入らずの時間が持てるようになったんです。父さんや母さんといえども邪魔はさせません」

「何よ。今まで勇気だって、柊くんだっていたじゃないの。それに私達二人が加わったところで何も変わりゃしないわ」

「そうだぞ。父さん達だって孫と嫁を愛でたい」

やはり、親子。

美佐子も孝明も負けていない。