「うるさい。誰であろうと日葵に近づく男は排除する」

更なる恐ろしい言葉に日葵は固まった。

「陽生さん、嫉妬する相手が違う・・・ここは゛美暖はまだ嫁にはやらん゛って言葉が正解なんじゃ・・・」

「いや、玲音になら美暖を嫁にやってもいい」

゛そっちは簡単に認めるんかい!゛

もはや、日葵だけでなく、蘭も悠馬も同じツッコミを脳内で反復していた。

「それなら俺も美暖ちゃんのフィアンセに立候補してもいいかな?」

「馬鹿も休み休み言え。ロリコンにもほどがあるだろうが、このうつけが!」

娘の恋愛には寛大な陽生も、悠馬の冗談には本気で怒りを覚えるらしい。

陽生の怒りポイントが掴めなくて、日葵は本の少し混乱していたが

「美暖ちゃんは僕のだよ」

玲音の可愛い独占欲に一瞬で絆されてしまった。

「素敵。こんな可愛いお嫁さんなら私も大歓迎」

冗談か本気か、蘭も未来の姑として満更ではない様子だ。

こうして美暖は、生後五日目にして、双方の親公認の許嫁をゲットしたのであった。