「本日お集まりいただいたのは他でもありません。昨日皆様のご子息が行った、真島美暖さんへの嫌がらせについてです」

嫌がらせの翌日。

午前中の授業が終わって給食を終えた昼休み。

真島と花菱、そしていじめを行った5人の親達。

さらに美暖と玲音をはじめとした児童7人が集められたのは小学校のデイルームだった。

「真島さん、今回は愚息が大変愚かなことを致しまして面目もございません」

堰(せき)を切ったように謝罪を始めたのは、首謀者と思われる女子・野原やよいの父親だった。

「野原さん、でしたか?愚息とは゛愚かな私の息子゛と言う意味で女の子を表す言葉ではありませんよ。それに、自分を卑下することで自分にはもったいない子供と自慢していることになる。言葉選びには注意した方がいい」

「し、失礼いたしました」

陽生に窘められて、真っ赤になってうつ向く野原氏がかわいそうになってくる・・・が、

「パパ、なんでバカにされてるのに謝るの?ちょっと、あんた、パパは市議会議員で偉いのよ?あんたなんか・・・」

「ちょ、やめないか。真島さんに失礼なことを言うものじゃない!」

「だってパパはいつも言ってるじゃない。俺は偉いんだぞ、って」

「や、やめないか」

恥の上塗りをしていることにも気付かない娘も娘だが、家庭内で権力を自慢する父親も父親だった。