虹の彼方へ～幸せの再会～
その後は島をぶらぶら。

人に会うたびに声をかけられる、奈々と凛。

蓮は、凛がのんびりした環境でここの人達みんなに育てられた事がわかった。

奈々もみんなに可愛がられている。

また休みに3人でこの島に来たいと思うのだった。



のんびりした土曜と日曜の午前中を過ごし、東京に帰る時間が来た。

船の乗り場まで見送りに来てくれた奈々と凛。

突然、凛が泣き出した。

「パパ～、行かないで～、パパ～」

蓮は、凛を抱っこし目線を合わせた。

「凛。近々ママと凛は、パパの所に来てくれる事になったんだ。あと少し離れるけどその後はずっと一緒だからな。ママの言う事を聞いて、パパの所に来てくれな！」

「グスッ、わかった。パパは、ひとりで大丈夫？」

可愛い凛のひと言に目が潤む蓮。

「寂しいけど、ふたりが来てくれるのを楽しみに待ってる」　

「じゃあ」と蓮は奈々と凛をハグしてから、船に乗り込んだ。

すぐに、会えるとわかっていても切ない蓮だった。








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