虹の彼方へ~幸せの再会~
招かれざる客
翌日から、数日は週刊誌各紙で記事にはなったが、記者に追われることはなかった。

蓮と海斗の発表が成功したと言える。

社長からも、お褒めの言葉をいただいた。


ただ『東都テレビ』受付に、忘れ去られた人物が現れた事以外はすべて順調だった。


「いらっしゃいませ」と、笑顔で声を掛ける受付嬢。

「…」可愛らしい容姿には似合わない虚ろな目。

「ご用件をお伺いいたします」

「日比谷蓮を呼んで」と高飛車な言い方。

「アポはお取りでしょうか?」

「婚約者にアポはいる?」と言うのだが、日比谷アナに限って、こんな偉そうな対応をする人を選ぶだろうか?

「恐れ入りますが、お名前をお伺いできますでしょうか」

「日菜子と言って」

「確認致します。お掛けになってお待ち下さい」

待合スペースに案内する。












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