じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

*こんな私を一体なぜ?*


教室のドアは開いていて教室の前半分には使われていない机と椅子たちが寄せられていた。


廊下から教室の中が見えた。
すでに隆君は教室の後ろの真ん中辺りに立っている。


私が部屋に入ると、隆君が声をかけてきた。



『来てくれてありがとう。
ごめんね、急に呼び出して…』


『ううん!
それで話って…?』


『うん。あのさ、実は俺、みっちゃんのことが好きなんだ!』


『え?……あ、ありがとう』


(えっと、私、隆君とは喋ったことも殆どないし、どんな人かも全然知らない。昨年はクラスも違ったし、今のクラスになって初めて知ったばかり。

まだ名前と顔位しか知らない人なのに、どうして隆君は私なんかを好きになってくれたんだろう??)


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