一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
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「どうする? 俺と結婚、するよね?」
「……んっ、や、わかんない……か、ら……っ」


イヤイヤをするように首を横に振る彼女の胸もとに、拓海(たくみ)の額から汗がポタリと滴り落ちる。
色白な彼女の素肌には彼がつけた朱いシルシが、淫らな花を咲かせていた。


「わかんないってことは、その気があるってことだね」
「ちがっ……ぁ、もう……っ」


苦悶に満ちた中に時折現れる、恍惚とした彼女の表情を見るにつけ、弱点を見つけ出してもっと攻めたくなる。
ほかにどんな顔を見せるのだろうかと、その先を知りたくなる。

出会ったばかりなのに、こんなにも興味を引かれるのはなぜなのか。

快楽の果てに落ちてはなるものかと、必死に抵抗する彼女の唇を塞ぎ、揺らし、一緒に高みを目指していく。


「ねぇ、実花子(みかこ)、俺は絶対にキミを手に入れるから」


呼吸が弾み、甘い吐息を断続的に漏らし続ける彼女は、拓海がひときわ激しく揺らしたそのとき、大きな波に飲まれるようにしてそのまま意識を手離したーー。


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