皇女殿下の幸せフェードアウト計画
第三章 クライマックスが終わらない
「つ、疲れた……」

私は会議から戻ってウルスラを下がらせてからベッドに突っ伏した。

もうあの後大変だったのだ!

幼馴染で、私と同じ年でありながら大貴族の当主となったユゼフが、まさかまさかの私を擁護するだなんて誰が想像しただろうか!

しかもその内容が、みんながみんな皇女に対して期待をしすぎていたことだって至極真っ当な話だったんだから、そりゃもうびっくりしちゃったよね!!

いやまあ、気づけよって前から思っちゃいたんだけど……でもどうせ気づくならもっと前なら良かったのに。今や私は傍観者になるって決めてそれに向けた行動をしてたんだから急に擁護されても戸惑っちゃうっていうかなんていうか。

とにかくユゼフが私を擁護しまくった結果、皇帝陛下もすんごく微妙な顔しちゃって、結局私に関しては保留のまま解散だったのよね……。

(まさかユゼフを説得したのが、ルイーズだっただなんて……なんで彼女は私に友好的なのかしら)
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