――身体が、熱い。

朦朧とした意識の中で、飲み過ぎだと反省した。
けれどそれだけとは思えないほどに、身体が内側から熱い。

「……どり。
……翠」

誰かが、私の名を呼ぶ。
もしかして私、酔い潰れて迷惑をかけている?
重い瞼を無理矢理持ち上げようとした――刹那。

「……!!!!!!!!!」

身体を真っ二つに裂かれるような痛みで意識が覚醒する。
目を開けた瞬間、男と目があった。

「……へ?」

いかにも、間抜けな声が自分の口から落ちる。
だって相手は全裸で、私も――なにも身につけていなかったから。

「えっ、いや、やめて!
離れて!」

それでもすぐに、状況を把握した。
たぶんこの男の家の寝室、そこで私はこの男に無理矢理ことにおよばれている。
信じられない状況に手足をばたつかせて暴れたものの。