「オレさー、翠ちゃんみたいなおしとやかな女性、大好き」

「……そう、ですか」

笑みを貼り付け、適当に相槌を打つ。
会って一時間もたっていないのにどうしてそんなことがわかるのだろう。
どうせ合コンだっていうのに白ブラウスにパステルのフレアスカート、それにカーディガンなんておとなしいスタイルで判断しているんだろうけど。

「うん。
最近の自己主張の激しい女性、苦手なんだよねー。
やっぱり女性は控えめでなきゃ」

「は、はぁ……」

「あー、それって女性蔑視ー」

突然、それまで別の男と話していた女性が話に入ってくる。

「いや、別にそういうわけじゃ……」

歯切れ悪く言いながら、男性は挽回に必死になっていた。

……話し合わせるの、難しい。

心の中でため息をつき、テーブルの上のカプレーゼを口に運ぶ。
頼み込んで連れてきてもらった合コンだけれど、この人なら、って人はいない。