諦めた心
⒈始まり

1月2日

やっと手掛けていた仕事が終り
休みとなった。

元日は、仕事だった為
お昼から初詣に向かう
一人寂しくだが、仕方ない。

沢山の人・人・人達の中、

  順番を待つ·····

     ·········なか·····で······   
 

「旭(あきら)さん、
      もうすぐだね。」
「それにしても人、人、人だな。」
「ごめんね、疲れてるのに。」
「いや、大丈夫だよ。
真優(まゆ)との時間は、大切だから。」
「嬉しい!!ありがとう。」
と、言うと
真優と言う女性は、男性の腕に
しなだれかかる。

私は、それを呆れながら見て、
参拝の順番がきたので
『神様。
  どうぞ、こんな私でも
   少しだけ幸せを下さい。』

と、神様にお願いをする。

あの二人も参拝が
終わったようなので待ち受ける

「あら、川添先生」と、私
「えっ、あっ、一華先生」と、旭
「旭さんのお知り合い?」と、真優
「はい。同じ事務所で働いて
         おります。」
と、私が答えると
「私は、木下 真優(きのしたまゆ)と
      言います。」
「もしかして、川添先生の
      彼女さんですか?」
「うふふっ、はい。
    もう二年になります。」
と、恥ずかしそうに答える女性。

そんな彼女の横で若干青くなる旭に
「それは、それは。
   では、ごゆっくり。
     それでは、川添先生
         失礼致します。」

と、言い、女性に頭を下げて
私は、その場を後にした。

「さて、どうしょうかな?」
と、考えて
そのまま母の元へ帰った。
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