好きなんだから仕方ない。
十二章・再会を願って

それでも俺は

神としてどうかは知らない。でも、これが俺たちの生き方だ。間違っていても否定させない。心がそう望んでいるのだから誰にも止める権利は無いはずだ。

「エミィ、本当に行くのか?」

「行ってほしくないの?」

「正直に言えば行ってほしくない。お前が苦しむ姿をまた見なければいけなくなるからな。・・・でも、魔界の成長が思ったより速い。お前がいなければ勝ち目は無いだろう」

パドメ様は魔界に乗り込む事に乗り気ではなかった。魔界は魂の欲と自分勝手な願いが集まる場所。何度も作り出されるという事はそうやって吐き出す場所も必要なんじゃないだろうかとお考えになられたのだ。
その考えにヒアヤ様も賛同していた。今までの神々が放っておいたのも何かそれなりの理由があったからなんじゃないかと。だから自分たちが神になった時も魔界があって今もまた作り出されているんじゃないかと。
ただ、もちろん反対する神もいた。
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