好きなんだから仕方ない。

これで良いのよ、きっと

結局、魔界に行くのは私とウデルクとメルシオ。パドメ、ヒアヤ、シアラは保守的になりすぎて上手くいく話もダメにしてしまう可能性がある。リッヅは私たちが消滅してしまった時、きっと切り札になる。
正直に言うと、ウデルクとメルシオも連れてきちゃいけないと思ってる。戦いにはウデルクが一番特化しているし、メルシオも作戦を立てる上ではいてほしい存在。もし二人を連れていってもダメだったら、天界に残された人たちは酷く絶望してしまう。希望を無くしてしまうかもしれない。そう思えてならない。

「安心して、エミィ。どう転がっても君は悪くない」

「普段なら異議を唱えたいが、俺も同意する。エミィのおかげで早期発見が出来たのは事実だからね」

「うん、ありがとう」

責任を負いすぎず、肩の力を抜いて交渉に望む。二人の励ましのおかげで少し気を楽に持つ事が出来た。
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