蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
それぞれの想い
あの、妊娠がわかってから一週間、妊娠がわかったせいとは思いたくはないが、病は気からという言葉もある様に悪阻が始まった。

「無理はするなよ」
私の頬にキスを落としながら心配そうな蓮人兄さまを仕事に送り出すと、私は仕事と報告のために実家へと向かう。

「おはよう」
いつもより少し早く訪れた私に、お母さんは「どうしたの?」と問いかける。

悪阻が始まり、もしかしたら仕事にも支障をきたすかもしれない。もうお母さんたちにも隠せないと思い、妊娠を伝えるとお母さんは手放しで喜んでくれた。もちろん政略結婚を心配していたお父さんも、安心したようだった。
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