オフィスとは違う彼の裏の顔

ソファ

前借り？


何かそんなにして欲しいことでもあるのかな？


「別にいいわよ」


「やった。でも先にコーヒー飲んじゃいましょう」


ゴクゴクっと、ミルクの入ったコーヒーを一気に飲みほす。


私も金木くんに釣られ、それほど勢いはなかったが、コーヒーを飲み干した。




コップを洗い片付けてくれた金木くん。

それぐらいすると伝えたが、「南央さんはそこに座ってて下さい」って言われ、その言葉に甘えることにした。


コップを洗い終え、私の座るソファの隣に座る。





「ねぇ南央さん」


「ん？」


名前を呼ばれ、金木くんの方を向くと


ドンっ







さっきまで同じ高さにあった金木くんの顔が、私よりも上にあり、なおかつ私が天井を向いている。


押し倒されたことに気がつくには、さほど時間はかからなかった