君がいたから

ストレスと喘息


その夜。


「はぁはぁ……ヒュー… 」

息が苦しくて、夜中の2時に目を覚してしまった。


ヒューっていう呼吸の音…
喘息の発作が今にも出そうな感じ。

嫌な予感がしたから、
吸入器を枕もとに置いて、深呼吸する。


落ちつけば、まだ大丈夫。


そう言い聞かせていたものの、どんどん呼吸は苦しくなっていく。


「はぁ…はぁ………ゲホッ……ゴホッ 」


本格的な発作になってしまった。

吸入器を当てるもののうまく息が吸えない

呼吸の仕方がわからないよ…


こんな時間に申しわけないと思ったけど

ナースコールを押さざるおえない状況だった。



蓮…いるのかな ?

他の人だったら怖いよ。


「結愛、大丈夫?
………もしかして発作!? 」


苦しくて、苦しくて視界がゆがんできたけど

この安心する声で蓮がきてくれたことがわかった。






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