君がいたから
☆4大切な人

君を守りたい 蓮side


「結愛ちゃん! 」


そう叫んだときには彼女は目の前にいなかった。
冷静にしていれば、捕まえられたかもしれない…。

けど、俺は結愛ちゃんの検査結果を見て
混乱してしまって、いつもみたいにはいられなかった。

白血病…を疑わざるおえない血液の状態。
医者だから見なれてはいた。


落ちつこう…
暗い顔を見せないように…
と言い聞かせてた。

でも俺の中で結愛ちゃんは特別な存在だったから、ショックが大きかった。


検査結果を話すと、
結愛ちゃんは 恐怖 悲しみ 辛さ がすべて混ざったような表情になった。


俺も辛くて、心臓あたりがしめつけられるように苦しくなった…


なんとか、結愛ちゃんを落ちつかせようと
言葉を探していると

結愛ちゃんはパニック状態になって、病院から飛びだしてしまった。


立つのもキツそうな状態て走ったりしたら危ない。

すぐに、探しにいこう…
気がつくと体が勝手に動いていた。




本来なら家に連絡するのが医者としては正しい…

でも、結愛ちゃんが苦しんでいるなら
いっしょにいてあげたい。

少しでも前向きな気持ちになるまで
話したい。




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