17時、カフェオレ。
カフェオレが好きなら---理玖side
***
翌日俺は朝からプールサイドでボーっとしていた。
冬のここは誰もいなくて静かで、ボーっとするのにちょうどよかった。
「あ、理玖ここにいたのか」
「…もう昼か」
向こうから近づいてくるのは将人だった。
手には俺のカバンと、将人の弁当があった。
「らしくねーんじゃね?」
「…たまには俺もサボるよ」
「ちげーよ。
女の子泣かせるなんてさ」
…別に、泣かせるつもりなんてなかったよ。
でもなんか…
「理玖って普段そこまで女と関わらねぇのに、一番仲いい子を泣かせるってどうよ」
「…話、聞いた?」
「まぁ、流れをザっとな。
詳しくは知らないし、優奈ちゃんの心情とかも聞いてはないけど」
「…さすがに、言いすぎたと反省中」
なんで俺、あんなこと言っちゃったんだろ。
優奈ちゃんだって俺のこと思って言ってくれてたのに…
…前避けられてた時も、俺気づかずにひどいこと言ったんだろうな
無意識に”関係ない”なんて言っちゃうくらいだし…
「…さすがに嫌われたよな」
あんなに優しい優奈ちゃんが、俺をあそこまで拒否ったんだ。
もうさすがに俺とは仲良くしてくれないよな…