17時、カフェオレ。
カフェオレにはなれなくて



***


結局文化祭の片付けが終わったのは18時過ぎで、疲れた私はそのまま帰宅した。
未希にご飯誘われたけど…ちょっと疲れ果てて行くことはできなかった。

そして日曜日はゆっくり家で過ごした。
前はバイト先の店に勉強しに行ったけど…今日は用がなくて、先輩に会いたかったけど行くことはできなかった。


そして月曜日の今日は文化祭の代休ということで学校もお休みだから、久しぶりに私服でお店に来た。


「こんにちはー」

「こんにちは。
優奈ちゃん、文化祭どうだった?」



バイト先に到着するなり、マスターはそんなことを聞いてきたから
私は荷物を置いて、エプロンを付けながらマスターに答えた。


「マスターが協力してくれたおかげでミルクティーすっごい好評でした!」

「あ、本当?
そしたらそのミルクティー、うちの店にも置いていい?」

「はは、もちろん!
全然いいですよ」

「そしたらメニューに追加しないと!
…優奈ちゃん、書いといてくれない?」

「え、私がですか?いいですけど…
名前とか値段とか…」

「値段は他のと同じで230円でいいよ。
名前はー…優奈ちゃんが考えたから、ゆなみるくてぃー。」

「え、嫌です」

「えーいいじゃん。
どうせ名札もないんだし、優奈ちゃんのことだってわからないよ」

「…せめてもう少しひねりません?」


ゆなみるくてぃーって。字面は可愛いけど、さすがにそのままは…


「三種の茶葉ミルクティーとか」

「いや優奈ちゃんのネーミングセンスの無さ」

「マスターに言われたくない!!」


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