新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
『ドラマティックなプレプロポーズ』
 ゆっくりと瞼を開けると、見慣れた天井のクロスが目に入った。

 あれ? 私……。

 頭をフル回転させて記憶を呼び起こす。

 たしか井手君にみんなの前で食事に誘われて、断るに断れなくて行こうとしていなかった?
 だけど急にジョージさんが現れて……。それからのことが頭を駆け巡るが、ベッドの上にいるということは、まさかの夢落ち?

 だったらあんまりだ。ジョージさんと両想いになれた夢を見せるなんて。

 今、何時だろう。私ってば電気をつけたまま寝ちゃったのかな? でも外が暗いような。それに……人の気配を感じる。

 恐る恐る起き上がると、ベッドに寄り掛かって私が愛読している漫画を読むジョージさんがいて、目を疑う。

「えっ? ジョージさん?」

 名前を呼ぶと、彼はゆっくりと振り返った。

「目を覚ましたか。気分はどうだ?」

「大丈夫です」

 聞かれたことに答えたものの、頭の中は混乱している。

 もしかして全部夢じゃなかった? 私、ジョージさんと両想いになれたの?

 するとジョージさんはベッドに腰かけて、そっと私の頭を撫でた。
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