一生ものの恋をあなたと
酔っ払いの真実
「え!
蓮くん⁉︎
何飲んでるの⁉︎」

『蓮くん』という言葉に、思わず目を向けてしまった。

二次会が終わり、これからゲスト全員で、新郎新婦の送り出しだ。
ホテルの正面玄関には関空に向けてリムジンが待機している。
昔の洋画でよく見る、缶をいっぱい後ろにつけた車で、新郎新婦が去っていくシーン。
缶はさすがに無理があるけど、あのシーンの再現を今からする予定。
式が朝からで、成田へ旅立つ時間に合わせて、18時という早い時間の散会だったため、実現した演出だ。

ゲストはもう半分くらい一階に下りている。


「少し喉が渇いたので、オレンジジュースを…」

「…‼︎
これ…ミモザだよ⁉︎」

「ミモザ?何でしょう、それは。」

「オレンジジュースとシャンパンを混ぜたカクテルだよ!
え?どれくらい飲んだの⁉︎」

「…半分くらい…」

「それ、1杯目⁉︎」

「…はい。」

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