この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
2週間後からの出演となり、蒼は勉強を始めた。生半可な知識では、夕方の情報番組のコメンテーターは務まらないだろう。

「原田さん、サンライズニュースの現場を実際に見学とか出来ないですか?」

「一度聞いてみる」

「楽しみなのに、既に緊張してます」

「いつもポーカーフェイスで緊張を出さない蒼が珍しいな」

「憧れの人の番組で、憧れの仕事をするんだから、緊張もしますよ」

「だな。因みに、サンライズニュースは来年で20周年らしいぞ」

「俺が幼稚園位の時に始まったのか~アシスタントの女子アナやコメンテーターは何人も代わってるけど、日比谷アナはずっとですよね?」

「ああ。20年前からな。女子アナは、番組開始当時から色々問題があって代わってたって聞いたことがある。コメンテーターも昔は日替わりだったんじゃないかな?でも、凄いよな~視聴率をキープし続けてるんだぞ。しかも、俺と同じ歳だぞ」

「エエッ!」

「蒼、その反応傷つく…」

「原田さんは歳相応なんですよ。けど、日比谷アナ40代ですか?」

「そうだよ」まだ若干不貞腐れている原田。

蒼は、憧れの人に思いを馳せる。





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