ハナヒノユメ
出会い
とある夏の日。

私、安藤桜は、去年卒業した石井先輩に私的な相談があり、ついでに、彼女の用事にも付き合うことになった。

付いていった先は、医大付属病院。

ここに、先輩の彼氏が入院しているのだという。

「悪いね。こんなところまで付いてきてもらって。」

「いいえ。こちらこそ。
お忙しいのに、色々相談をきいてくれてありがとうございます。」

「じゃあ、ちょっとここで待っててくれる?彼の病室に行ってくるから。」

「はい。」

私は、病院の受付付近の待合場所の椅子に腰掛けて、先輩が用事を済ませてくるのを待つことにした。
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