放課後は秘密のキスを
セカンド
次の日登校するともう隣の席で寝ている彼。



リュックから教科書と筆箱を取り出して机の中に入れる。



ど、どうしよう。
隣に座ったら意識しちゃう。



自分と葛藤してるとタイミングよく、めぐちゃんが教室に入ってきた。



『めぐちゃん、おはよう!』



「おっはよーん・・・んなっ!」



教壇の上を歩いていためぐちゃんは私を見て大きく目を見開いた。
そんな固まっためぐちゃんの後ろでニヤニヤしながら私を見る土居くん。



『なに?』



「・・・」




問いかけてもめぐちゃんは固まったまま何も言ってくれない。
助けを求めるように土居くんを見つめた。



「小原ちゃん、ココ」



「涼子にキスマーク!!」



土居くんが指さしたのは首。
同時に教室中に響くめぐちゃんの声。



教室にいたクラスメイト全員が視線を私に集めてる。
教卓の前で黒板のほうを向いているから、クラスメイトが何してるかなんてわからないけど、体に突き刺さってる。
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