酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
家に着くと、ちょうど電話がかかってきた。

マカから...。

「もしもし?
まつり、佐伯さんに会った...?」

「うん。佐伯さんのマネージャーになったから。」

「ほんと!?良かったじゃん。
で、どんな感じだった...?」

「...。」

「まつり...?」

「私...やっぱり自信ない...。」

「え?
あー...。難しい感じかな...?」

「これ以上...あの人の側にいると...。
おかしくなっちゃう...どうしよう...。」

「ど、どうしたの?
そんなに駄目な感じだった??」

「だめ...。
あんなイケメン気安く起用したらだめだよ!!」

「えぇ!?」

「事務所の考えなんとなく察した気がするの。自信あるからこそ、他との兼合いも考えなくちゃいけないでしょ...?」

「え、ちょっ。いいけど、
待って、それって、思ったよりも良かったの?悪かったの?
どっち?」

「すごく...良い。(〃ω〃)」

「...!」

マカはそれで言いたいこと納得したみたいだ。

「まつり、もうちょっと潜入頑張って。」

「うん...もうバレてるけどね。」

「え!?」

「佐伯さん自身がいくつか質問に答えてくれたよ。事務所通さなきゃ歌手活動は難しいけど、協力はするって...。」

「ほんと!?やった!!
早速だけど、きいたこと教えてくれる?」

「うん。基本的な情報だけだけど...。」

こうして、私の新たなバレバレ諜報員生活が改めてスタート...したのであった。
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