「だって、だって、これが私なんだもん…。恭ちゃんたちみたいにキラキラした世界にはいけないよ。」

「なんだよ、キラキラした世界って…。俺はお前と同じ世界にしかいない。」

恭吾は怒っているのか、哀しいのかわからない感情でいっぱいだった。
理花はそんな恭吾を見つめ、酔っていたはずなのにどこか冷静に胸の痛みを感じていた。

「ごめ…っなさい…。」

シャワーの音にかき消されそうな理花の声で恭吾はようやく我に返り理花を抱きしめた。

「ごめん、俺っ、ムカついてひどいことした。水…冷たかっただろ?ごめん。」

他の男たちとセックスしてきたのに優しく抱きしめてくれる恭吾の温かさに痛んでいる胸の奥からまた別の痛みがこみあげてきて更に涙が溢れた。

その日は理花の体の隅々まで恭吾が洗い、抱きしめあって眠った。

翌日からも恭吾は理花の家に帰ってきた。
1週間ほどは理花も家で待っていてくれていたが、安心した頃にまた夜中まで帰って来なかった。
そんな日の理花は泥酔しておりやはり不気味な笑顔を浮かべていた。

恭吾はそんな理花を見ると何とも悲しい気持ちになりながら理花の体を隅々まで洗い、抱きしめて眠った。

1週間に1回が、徐々に5日に1回になり、3日に1回になっていった。
それでも必ず理花は帰ってくるから恭吾は毎日待っていた。