僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
4日目の朝
◇4日目の朝◇


 はぁ~。


 布団から出たくない。
 言霊神社なんて、行きたくない。



 昨日のこの時間は

 早く春輝くんに会いたくて。
 アクションを教えて欲しくて。

 確実に心が
 ランランとスキップしていたのに。


 今は、悪霊に憑りつかれたように
 心が漆黒の闇の中をさまよっている。



 いつから
 明梨んと一緒に練習をするのかな?


 今から言霊神社に行ったら
 いたりするのかな?



 見たくないな。

 春輝くんが大好きな人に
 笑顔を向けるところなんて。



 なんとか布団から起き上がり
 カーテンを開けた。



 外は私の心みたいに暗くて。

 私の代わりに
 泣いてくれているのかなって思うほど
 勢いよく雨が降っている。



 こんな雨じゃ
 春輝くんは神社に来ないよね?


 
 そう思ったけれど。

 傘を片手に
 私は玄関を飛び出した。

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