俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

それ、キュンです

★★★








母さんの爆弾のせいで、面倒なことになった。



(ああぁぁ…)



忠晴が「皆様に家の中を案内してはいかがでしょう」と言われたので。

今、案内してるんですけど。



「わっ!…わわわっ!ホントに男子トイレと女子トイレあるっ!」

「パルコのトイレみたい!おしゃれー!」

「おおぉぉ!キュンでーす!」

「うぉっ!風呂広いぞー!俺達全員一緒に入れるー!」

「オー!サウナありマース!」

チカは完全に、あなたに会えた幸せ感じて風になりたいようなメンバーの仲間入りとなってしまった。

フィリピンおばちゃんたちに遭遇してしまったばかりに…。



でなくて。



俺はその間、ずっと考えている。

なずなとの関係の言い訳を…!



まさか、ボディガードしてもらっていて、同居してたなんて言えない…!



なので、どうやって誤魔化そうか、その言い訳を悶々と考えているのだった。

我が家の設備にはしゃぐ友人らを見つめながら。



「すげー!トレーニングルームだ!…うぉっ!酸素カプセルマジである!」

「…どけっ!ここに水口パイセン寝てたんだろ!…わっちが寝る!」

「最近忠晴が使ってただぞ」


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