センチメンタル・ジャーニー ~彼を忘れるための一人旅
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ホテルの中は 冷房が効いているけど。

水着に着替えて プールサイドに出ると

モワッとする 熱気に 包まれた。


まだ 午前中のせいか プールには 誰もいなくて。

私は デッキチェアに タオルと本を置いた。


せっかくだから 少し 泳いでみようか…


足元から プールに入ると 

清潔な水は 塩素の匂いがした。


顔を出したまま ゆっくり 泳いで。

気持ちいい…


泳ぐなんて 何年振りだろう。

いつの間にか 私は 真剣に 泳いでいた。


ようやく 水から上がった私は 

デッキチェアに 横たわった。





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