センチメンタル・ジャーニー ~彼を忘れるための一人旅
6

暑いベンチで 待っていたから 

タクシーの冷房が 気持ち良い。


ブルーモスクから ピンクモスクまでは 1時間足らず。

少し 荒い運転だけど タクシーの中は 快適で。

1人の気楽さで ウトウトしてしまう。


ピンクモスクに着いたのは お昼 少し前。

ギリギリ 午前中の 見学時間に 間に合って。


ブルーモスクよりは 小さいけれど。

サーモンピンクの 美しい建物。


中の 装飾も 全て ピンク系の色彩は

女子ウケが いいだろうなぁ…なんて。


まるで 私と カンナさんみたいだ。


私は ブルーモスクで カンナさんは ピンクモスク。


カンナさんに 会った時 私は 直感した。

多分 カンナさんは 私みたいなタイプは 嫌いだって。


思っていた通り… 

カンナさんから また 奏斗に 連絡が入るようになった。







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