強引な無気力男子と女王子
 「ああ、そういう手もあるのか」
 ‥‥‥やっぱり連音、かなりの馬鹿?
 そんなこと言ったらだめなんだろうけど、こんなことも分からなかったのか?
 それから話はトントン拍子に進んだ。
 結局、真紘はモデル仲間になった。
 本人は最後まで渋っていたけど。
 何故かほっとしていたのは俺だけの秘密だ。

 ‥‥‥とまあ、そんなことがあって今に至ってるわけなんだが。
 アイツ、いじりがいがありそうだな。
 回想しているうちに教室についていた。
 誰とも話さず俺の席に座ると、前の席のやつが後ろを向いてこういった。
 「おい、瀬戸。ニヤニヤしてるなんて気持ち悪りぃな。変なもんでも食ったか?」
 ‥‥‥失礼すぎる。
 
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