「わー! いいんですか? ありがとうございます。のあ先輩!」

泉くんの笑顔が眩しい。

昼休み、3年の教室にやって来た泉くんに修学旅行のお土産であるポストカード3枚を渡すと弾けんばかりの笑顔が返ってきて、私は若干の罪悪感を感じていた。

「こんなので、ごめんね」

「え? これ、のあ先輩がセレクトしてくれたんでしょ? 十分嬉しいですけど、俺」

「泉っち、今回ばかりはのあを責めてもいいと思うよ。スマホをホテルに忘れるなんて。日頃の行いが悪いからだよ。と、いう訳で善行を積むためにまずはそのお菓子、私にちょうだい。のあ」

「これ、泉くんへのお土産だからね? 麻ちん、いっぱい買ってたじゃない。お土産。ほぼ、お菓子」

「人からもらうのと自分で買うのでは味が違うんだな。これが」

「はい。泉くん」

「このお菓子ももらっていいんですか? めっちゃ嬉しい!」