「のあ。のあ!」

「……え?」

「実行委員長から挨拶」

伊吹くんの言葉に、やっと頭が覚醒して私は慌てた。

放課後、視聴覚室に集まった桜花祭の実行委員の生徒がこちらを向いて座っている。

顔合わせと自己紹介を今日の放課後に済ませてしまいましょう。そう華原先生に言われて、校内放送を利用して、皆に集まってもらったんだった。

伊吹くんが怪訝な顔で私を見ている。

私は、立ち上がって頭を下げた。

「あ……。えっと、今回桜花祭の実行委員長をつとめます3年の坂上のあです。不慣れで色々と迷惑をかけてしまうかもしれませんが、引き受けた以上頑張りますのでよろしくお願いします」

う、上手く言えたかな。

緊張で声が裏返ってなければいいけど。

実行委員のメンバーが誰ともなく拍手をする。

もう1度頭を下げて、私は椅子に腰を下ろした。