2人で頭をぺこぺこ下げ合っていると、坂上先輩がふ、と笑った。

「これじゃ、終わりが見えないね」

「ですね。何はともあれ、桜花祭、無事終了して良かったですね」

坂上先輩が大きく頷く。

「うん! 皆のおかげだよ」

「それで……あの、先輩?」

「うん?」

「1年の泉くんと付き合う事になったって、本当ですか?」

坂上先輩は私の質問に目をぱちりとして、それからふわりと笑顔になった。

「うん、本当。でも、なんで知ってるの?」

「ジュースをかけられた先輩を泉くんが助けにきたって、もうその話で持ちきりですよ。それに、お姫様だっこして連れ去ったんでしょう!?」

「……連れ去られてはないんだけど」

困った様に笑う坂上先輩はどこか幸せそうで、元から綺麗な人だけど、より一層綺麗に見えた。

3年の坂上のあと1年の泉真人が付き合っている、朝、登校したら皆、その話で盛り上がっていて、実行委員で一緒だった私はあれやこれやと女の子達から質問攻めにあっている。