身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
素敵な音色に誘われて


 翌日。

 沖縄で目覚める初めての朝は、朝日が昇る少し前の時間だった。

 客室に用意されていたインスタントコーヒーを淹れていると、カーテンの向こうが微かに明るくなってきて、湯気が立つカップを手にバルコニーへと出てみた。

 美しい海の水平線に昇ってきた朝日を、コーヒー片手に眺める贅沢。

 早朝から非日常を満喫し、その後はシャワーを浴びて支度を済ませ、ホテル一階のレストランへ朝食を取りに向かった。

 二日目は、レンタカーを走らせ約二時間。

 沖縄と言えば絶対に外せない美ら海水族館へ向かった。

 海の生き物を見て癒されようと思ったものの、やっぱり周囲の観光客に私みたいなひとり寂しい人は見受けられない。

 入り口前には『沖縄美ら海水族館』の文字をバックに記念撮影をする多くの人。

 それを横目に入場すれば、無料で一枚プレゼントしてもらえるという来館記念撮影を行っていて、スタッフの女性に「どうですか?」と声をかけられたものの、さすがにひとりで記念撮影をしてもらうのも気が引けて、引きつる笑顔で丁重にお断りをした。

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