贅沢な寂しさ ~身分違いの結婚
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地方の 県立高校から 都内の女子大に 入学した私。

そこで私は たくさんのことを 学んだ気がする。


努力だけでは どうにもならないことが あるって…


私が 入学した女子大は

歴史のある お嬢様学校だった。


付属小学校から 持ち上がりの生徒は

裕福で 生活水準が 全く違う。


ドラマや小説のような生活を

当たり前のように していた。


着ている服や 持ち物のレベルも 違うし。


私のように 大学から入学した生徒達は

附属上がりの お嬢様達とは 一線を画していた。


そんな生活が 普通にあること自体

私にとって カルチャーショックだった。


自分の家が 貧しいと 思ったことは

それまで 一度も なっかったのに。


お金って ある所には あるんだなぁ…

資本主義って こういうことなんだ…



それでも 私は 自分を 卑下することもなく。


自分は こちら側の人間で

あちら側の人達とは 違うから。


それは どうすることも できないし。

私は 与えられた道を 一生懸命 生きようって。


だから 大学生活は 楽しく 充実していた。


友達と ベリーヒルズヴィレッジに来て

買い物や 食事をしながら


この街で 就職を探そうと 思っていた。


特別なものは 何も 持っていないけど。

私は 真っ直ぐな 女子大生だった。






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