「陽菜ちゃん、ごめん。痛いことして悪かった 」


冷たい態度をとってしまったのに、

翔馬先生は温かい視線を向けてくれる。


どんなに迷惑なことしても、夜中に仕事を増やしても

変わらない優しさ。


翔馬先生のことがわからない。
なんでこんなに優しいのか…


そして何よりわからないのは自分のこと…


翔馬先生の言葉でキュッ胸が苦しくなったり、

さっき翔馬先生と真緒さんが、
親しそうにしているだけで、胸がチクチクした。


2人ともとっても良い人なのに…どうして?




「陽菜ちゃん………」


「翔馬先生、ごめんなさい 」


ついボーッとしていて、これだといつまでも注射されたことを怒って無視しているみたいだから、翔馬先生に謝った。


翔馬先生の前ではひねくれたことしたくないもん。




「謝らんないでな。
あんなに頑張れて偉かったよ 」


「ありがとう…」


翔馬先生の手が頭にくると、

自然に笑顔になってしまった。


けど、モヤっとした気持ちが少し残る。