ずっと、そばに

恋 翔馬side


翔馬side


「陽菜ちゃん、寝ちゃったね 」


「そうだな。こんな夜にありがと 」


「夜勤だから気にしないで 」



眠っている陽菜ちゃんに視線を向けながらも、
幼なじみの真緒と話してる。


真緒は俺と同い年の看護師。
普通の大学に通った後、看護の専門学校に行ったから、看護師としては今年からの勤務。

だけど腕が良い。

そして何より患者さんの気持ちを
考えてあげてくれるし、裏表もないから看護師としても人間としても信頼できる。


だから、陽菜ちゃんの担当になってもらった。


まぁ、唯一の問題といえば俺の考えていることがすべてバレてしまうということ。

物心ついたときからいっしょだから仕方ないけど、余計なところにも鋭い。



「翔馬、陽菜ちゃんの寝顔ばっかり見てるけど、やっぱり可愛いからでしょ? 」


ほらっ………こんな風に。


さっきなんて陽菜ちゃんの前で同じようなこと聞かれて、

ドキッとしたんだから。


否定できなかったし、実際何回か陽菜ちゃんに可愛いなんて自分から言ってしまう俺も俺でヤバイけどね…。



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