今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

好きって言ったら、先生困る?



再テストは残念ながら満点を取ることはできなかった。



でも、瀬那先生が自分のことのように喜んでくれている姿を見ることができたので……まぁよしとしよう。


このままでは、瀬那先生にただの生徒としか見てもらえない……。



そう思った私は、瀬那先生の中の私の存在を大きくしてもらおうと思い切った行動に出たのだった。



「私ね、先生のこと誘惑しようと思うんだ」



ただただ瀬那先生にひとりの女性として見てもらいたかったから出た言葉。

……本心だった。



気持ちを気づかせてくれた蛍のおかげで、この2日間はすごく積極的に行動できたと思う。



学校へ行く途中、一語一句包み隠さずすべてを蛍に報告した。


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